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ケミストリーキューブは、ものづくり企業の成長と技術人材の開発を支援するコンサルティング会社です。

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コラム:コンサルティング現場からの気づきCOLUMN

第36回 ケミストリーキューブ・コンサルティングの今後

4月7日に発出され1カ月半余りにわたって続いた非常事態宣言が解除され、徹底した外出自粛から、新型コロナウイルスと共存しながら生活し、仕事をする“With Corona”のステージに入りました。長く続いた巣ごもり生活から徐々に解放されることは嬉しく思えますが、反面、いつどこで感染してしまうのかわからないなかで、そのリスクを抑え込みながら、生活と仕事をしていくことの難しさを感じています。

 弊社においては、感染者が増え始めた3月初旬頃から、それまで手掛けていたコンサルティング案件の多くが延期・休止になっていましたが、感染拡大に歯止めがかかり、収束へむけた光が見え始めたことで、再開に向けて動き始めています。とはいえ、“感染リスクを抑えながら”という状況のなかでは、これまでのようなやり方でコンサルティングを行っていくことはできないであろうと考えています。

 弊社は、R&D現場のマネージャー、技術者、研究者が直接対話・議論しながら知恵を集めるワイガヤの場(弊社では、ワークショップと呼んでいます)を中心に据えて、イノベーションへ向けた活動を支援してきました。それは、イノベーションが、孤高の天才や、組織のなかの異端児が孤軍奮闘して生み出すようなものではなく、意思を持った人々が集い、新たな情報や知識・思考方法に触れながら考え、行動する過程、また、密度の高い対話と議論を重ねるなかで本質的な問いを突き詰める過程、そのような組織学習プロセスの中から生まれるものであると考えているからです。また、単発ではなく、継続的にイノベーションを生み出すR&Dをつくるためには、単に個々の人材のスキルアップだけではなく、居心地の良い現在から飛び出し、不確実性の高い未来、そして未知の場所へ自ら踏み出すことを良しとする組織、失敗することを許容し、そのなかから得られた学びを活かすことができる組織へ、仕事の在り方さらには組織の文化をつくりあげていくことが重要になります。そのためには、当事者である現場のマネージャー、技術者、研究者による密度の高い対話と議論の積み重ねが必須だからです。

参考: 第33回コラム「ワークショップ 〜イノベーション戦略実践のキーツール〜」

 しかし、新型コロナウイルスの感染を防ぐために、人と人との接触をできるだけ避けることが求められる中、これまでのコンサルティングの在り方を変革していくことがが必要になっています。そして、その変革のコンセプトは“ヒュージョン(融合)”、すなわちオンサイト(On Site)とオンライン(On Line)の融合です。オンサイトとは、“時間と場所を共有する場”という意味で、これまでのようなフェース・トゥ・フェースの対話と議論によるワークショップを核にしたアプローチです。オンラインとは、Web会議や動画配信などのツールを用い、場所と時間を越えてイノベーションへの取り組みを促進させるアプローチです。すでに、いくつかのお客様とオンサイトとオンラインを組み合わせたヒュージョン・アプローチを試行し、実践をとおしてコンサルティング技術の開発を進めています。その中で、時間と場所を共有するオンサイト・ワークショップのより効果的な進め方の開発や、オンラインで知恵集めをするための実践的なノウハウの蓄積も進んできました。今後、さらに多くのお客様と共にヒュージョン・アプローチの実践・探求を進め、これまでのコンサルティングでは出来なかった水準へむけて、その顧客価値を高めてまいります。

 
新型コロナウイルス禍は、これまでの日常生活を破壊し、人々の命を危険にさらし、経済に大きなダメージを与える正に“禍”ではありますが、同時にこれまでのビジネスの在り方、仕事の在り方を問い直し、進化させるための機会でもあると思います。イノベーションは、制約を超えよう、矛盾を超えようとするなかから生まれます。“コロナウイルスの感染を防ぐ”という強い制約の中で、どのようにビジネスそして仕事を前に進めるのか、この課題に真正面から取り組むことは、まさにイノベーションへのむけた取り組みそのものであると言えます。そして、それは昨今声高に叫ばれながらも単なる時短、残業減らしになってしまっていた働き方改革が、本当の意味で仕事の在り方を進化させ、日本企業の生産性を高めることにつながるものになると考えます。

2020年5月
ケミストリーキューブ
平木 肇


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